【南米のスイス】バリローチェ観光1日街歩きガイド

19世紀終わりにスイス人移住者によって作られたパタゴニアの街、サン・カルロス・デ・バリローチェ。

2、3千メートル級の雄大な山々と湖が広がり、チョコレートとチーズフォンデュがいたるところで楽しめるこの地は「南米のスイス」と呼ばれ、アルゼンチンでは有名なリゾート地となっています。

夏はトレッキング、冬はスキーが楽しめるこの場所に、筆者は2021年7月、スキーのベストシーズンに訪れました。

この記事では、バリローチェの街を1日で堪能するおすすめのルートをご紹介させていただきます♪

▼こちらの記事では、バリローチェ郊外の絶景ルート・Circuito Chicoの情報をお届けしています。あわせてお楽しみください。

バリローチェ1日街歩きマップ

バリローチェの最大の見所は街の外に広がるパタゴニアの大自然ですが、実はバリローチェ市内にも見所は盛り沢山で、堪能するのに丸1日を要します。

筆者が実際に訪れたときの情報を基に、無駄なく1日で楽しむためのスケジュールを作成しました。

以下、地図上にナンバリングしており、①から⑩までを、朝から晩まで順番に回っていきます。

それでは、参ります!

①スイス感満載の広場・Centro Cívico

まず朝一番で向かうのは、市庁舎・ミュージアム・警察署などが並ぶ、Centro Cívico(セントロ・シビコ)です。

この一角は特にスイス感を醸し出しており、最初に行くことで「南米のスイスにきたぞ!」という気持ちを高めることができます。

この広場にはセントバーナードを連れた写真屋さんが複数人おり、有料でいかにもスイス味溢れる写真を撮ってくれます。

出番を寝て待つセントバーナード

②朝からチョコレートフォンデュ・Rapa Nui

季節のフルーツにラパヌイの濃厚なチョコレートをつけて、いただきます。

次に向かうのは、バリローチェのみならずアルゼンチンで最も有名なチョコレート屋さんの一つである、Rapa Nui(ラパ・ヌイ)の本店です。

この本店にはチョコレートショップ、アイスクリームショップ、カフェ、そしてアイススケートリンクまで併設されています。

筆者は、朝から営業しているカフェにて、朝ごはんを食べました。

日中はかなり長蛇の列ができていましたが、朝は並ぶことなく着席できましたので、お勧めです。

サンドイッチなどの軽食の他、ケーキ、ドリンクも充実していますが、せっかくなので、ここで朝からいきなりチョコレートフォンデュを注文しました。そしてドリンクにはホットチョコレートを。

筆者
筆者

流石にやりすぎかと思いましたが、どちらも捨てがたいので注文してみたところ、全然いけました。旅先でカロリーを気にしてはいけません。

圧巻のチョコレートショーケース(量り売り用)

そして食後はお土産選びです。自分へのお土産に、量り売りのチョコレートを購入しました。

バリローチェでは、ラパヌイ以外のチョコレート店でも量り売りが楽しめます。

筆者は複数のお店で250g(最小サイズ)ずつ購入し、自宅で食べ比べをしました♪

筆者
筆者

ちなみに、街歩きの際、トイレを必要とすることがあるかもしれません。そんなとき、ラパヌイのアイスクリームコーナーの横にあるトイレが比較的利用しやすいと思います。

③ゴンドラに乗って展望台へ・Cerro Otto

続いては、バリローチェの街とナウエル・ワピ湖が一望できる、Cerro Otto(オットー山)の展望台に向かいます。

登山道もあるので、トレッキングが好きな方は歩いて登ることも可能ですが、筆者はTeleferico(ゴンドラ)を利用しました。

バリローチェ近辺にはいくつか展望台がありますが、こちらのオットー山は、最も市内からのアクセスが良い展望台だと思います。

というのも、オットー山のゴンドラ乗り場行きの専用バスが、先ほどチョコフォンデュを食べたラパヌイの向かい側から出ているのです!

チケットも、バス乗り場に設置されている以下のチケットカウンターで購入可能です。

オットー山行きバス+ゴンドラ乗車券のチケットカウンター

時期によって30分に1本、または1時間に1本バスが出ており、ゴンドラ乗り場まで送り届けてくれます。

ゴンドラ乗り場についたら、小さな赤いゴンドラに乗り込み、10分ほど空の旅をお楽しみください♪

展望台にはカフェがあるので食事も可能です。

また、展望台の周りは、本来冬であれば雪が積もっており、ソリができるスノーパークが用意されているようです。(2021年は暖冬のため、一切雪が積もっていませんでした。泣)

展望台からの景色を楽しんだら、好きなタイミングでゴンドラに乗って下山し、再びバスで市内まで戻ります。

④お待ちかねチーズフォンデュ・La Casita Restaurante

市内に戻ったらちょうどランチの時間です。

La Casita Restauranteにて、チーズフォンデュをいただきます。

スイスのチーズフォンデュより美味しいという噂を聞きつけて訪問しました♪

筆者は本場スイスで食べたことがないのでその真偽は不明ですが、めちゃくちゃ美味しかったです。

かなりの人気店ですので、予約されておくことをお勧めします。

⑤老舗チョコレートショップでお買い物・Del Turista

Del Turista(デル・トゥリスタ)は数あるバリローチェのチョコレートショップの中でも特に歴史が長い、有名店です。

チョコレートやアイスクリームが買えるほか、カフェも利用できます。

上記写真は筆者が量り売りで250g分のチョコレートを買った時の写真です。

なお、量り売りの際は、以下写真のような整理券を取ることをお忘れなく。どのショップでも共通して整理券システムが導入されています。

⑥可愛いチョコレートショップでカフェ・Mamuschka

続いて、本日3件目のチョコレートショップ、Mamuschka(マムシュカ)へ向かいます。

アルゼンチン人の口コミや、店舗の混み具合を見る限り、おそらくバリローチェの三大人気チョコレートショップはRapa Nui、Del Turista、そしてこのMamuschkaなのではないかと感じました。(※個人の見解です。)

Mamuschkaも、他の2店と同様チョコレートの量り売りがあり、また、小さいながら可愛いカフェが併設されています。

とにかく甘いのがアルゼンチンのケーキの特徴ですが、Mamuschkaのケーキは日本で食べるケーキに似ており、日本人の口に合うと思います。とてもおいしかったです!

⑦ステンドグラスが美しい大聖堂・Catedral de Nuestra Señora del Nahuel Huapi

街の外れの湖の辺りに、大聖堂があります。たくさん食べているので、消化のために少し歩いて向かいます。

ステンドグラスが大変美しいです。

⑧湖の辺りでひと休み・Mirador Lago Nahuel Huapi

湖の辺りには、Barilocheの文字が置かれたフォトスポットがあるほか、自由に休憩できる机と椅子も準備されています。

街歩きに疲れたら、ぜひお立ち寄りください。

⑨チョコレート博物館・Museo del Chocolate Havanna

バリローチェ市街から1キロほど離れたところには、チョコレート博物館があります。

お菓子メーカー・カフェテリアとしてアルゼンチンの至る所で目にするハバナ社が運営する、工場併設のミュージアムです。

チョコレートの歴史・ハバナの歴史をパネルや動画を通して学べるほか、ホットチョコレートの試飲もあります。

▼全てチョコレートで作られた人形も展示されています。かわいい。

説明は全てスペイン語なので、言葉がわからなければ楽しさ半減かもしれません。。。

しかし、展示は視覚的にも面白く、また、市街から工場までは10分程度湖畔を歩くことになり景色がとても良いので、ぜひお時間があれば尋ねてみてください♪

⑩日本人シェフが営む人気店でディナー・Cervecería Manush

1日の締め括りは、バリローチェで一際賑わっているレストラン・Manushでのディナーです。

実はこちらのお店、日本人の足立さんとアルゼンチン人の奥様が、シェフをされています。

シェフとして世界中を渡り歩いてきた足立さんが作る料理はどれも絶品で、店は街でいちばんの賑わいを見せていました。

元々は、足立さんの義理のお兄さんがバリローチェでビールを製造されていて、そのビールを提供するためにレストランを始めることになったそう。なのでビールの種類が大変豊富で、どれも安くてめちゃくちゃおいしいです。

おまけにデザインもとても素敵なので、お土産にもぴったりです。

筆者
筆者

筆者はManushの美味しい料理とビール、そして足立さんの素敵な生き方にすっかり魅了されてしまい、バリローチェ滞在中ほぼ毎日Manushを訪れてしまいました♪

おわりに

以上で、バリローチェ1日街歩きは終了です。

バリローチェといえば、ジャオジャオ半島、アラジャネスの森、サーキット・チコなど、市街の外にある雄大な自然が人気ですが、バリローチェ市内もまた、美味しく楽しいスポットが盛り沢山です。

ぜひ時間を作って、のんびり街歩きを楽しんでみてください♪

▼こちらの記事では、バリローチェ郊外の絶景ルート・Circuito Chicoの情報をお届けしています。あわせてお楽しみください。

▼こちらでは、バリローチェを含めたアルゼンチンのおすすめの観光地をランキング形式でご紹介しています。

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