【コロナ禍のアルゼンチン入国手引き】新規ビザの取り方からPCR検査、自宅隔離について

2021年4月、現時点でアルゼンチンは外国人非居住者の入国を禁止し、原則国境を封鎖しています。

そんな中、3月上旬に新規VISA(配偶者ビザ)が発給され、4月下旬にアルゼンチンに入国しましたので、参考までにその手続き方法をお伝えします!

※本ブログは2021年3月〜4月の情報になります。状況は刻々と変わっておりますので、必ず関係機関に確認いただきますようお願いします。

配偶者ビザの新規発給方法

現在、非居住外国人は原則アルゼンチンに入国できません。

よって旅行等でアルゼンチンに入国することはできない状況ですが、一方で、駐在員のビザは発給されており、駐在に帯同する家族・配偶者も、特に遅延なくビザが発給されています。

ビザの発行を希望される方は在日アルゼンチン大使館領事部に連絡をすれば、ビザ発給の手順を教えてもらえます。(担当者にクセがありますが、辛抱して乗り切りましょう!)

なお、ご参考まで、以下に先にパートナーが駐在先におり、本人はあとから渡航する場合の配偶者ビザの発給方法について、私の事例を記しておきます。

在日アルゼンチン大使館領事部に連絡し、必要書類を準備する

私の場合、以下の4点を提出するよう指示されました。

①インビテーションレター(原本)
※書式は自由ですが、アルゼンチンの公証役場に相談しサンプルをもらうことができます。サンプルに基づき、スペイン語で作成します。

②本人のパスポート(スキャンデータ)

③すでに渡航している配偶者のDNI(身分証明書)(スキャンデータ)

④スペイン語訳付き婚姻届受理証明書(原本)
※アポスティーユ認証を受けること。
※なお、入籍を伴わない事実婚の場合でも、配偶者ビザと同等のビザが発給されるようです。その場合④の代わりに事実婚の宣誓書を提出する必要があります。

入国許可申請料振込

上記書類の提出が終わったら、入国許可申請料として600米ドルを振り込みます。

領事面接

申請料を支払ったら、次はいよいよ領事面接に進みます。

面接の予約に先立ち、以下の9点を準備し、大使館領事部にメールで送付しました。

①本人のパスポート

②入国許可申請料の領収書

③配偶者のDNI両面コピー証明
※アルゼンチンの公証役場で作成すること。

④ビザ申請書
※フォームは領事部より送られてきます。

⑤証明写真3枚
※4cm×4cm、背景は白。

⑥スペイン語訳付き戸籍抄本
※アポスティーユ認証を受けること。

⑦無犯罪証明書
※日本の警察で、領事面接の3ヶ月以内に取得したもの。

⑧アルゼンチンの警察で取得した配偶者の住所証明書

⑨日本からアルゼンチンへのフライトのEチケット

上記に問題がなければ、領事面接を予約できます。

面接時には、上記9点の原本・現物をご持参ください。

また、面接当日にはビザ発行手数料として27000円を支払います。

先の600米ドルと合わせて、10万円弱の手数料が発生しますのでご承知ください。

ビザ受け取り

面接から2、3日後にはビザの受け取りが可能です。

受け取りに関しては代理人でも問題ありませんが、郵送は対応していません。私は自宅が関西だったため、旅行会社に受け取り代行を依頼しました。

特に委任状の作成等は不要ですが、代理人が来る旨を面接時に担当者にお伝えください。

出国前準備

ビザが発給されたら、いよいよ渡航が可能です!

2021年4月現在、出国前に以下の手続きを済ませる必要があります。

PCR検査を受ける

アルゼンチン入国にあたって、PCR検査の陰性証明書が必要です。

出国前72時間以内の検査結果を用意してください。

特に指定の医療機関やフォームはありません。

アルゼンチンが求める証明書自体は72時間前なのですが、日本からアルゼンチンに渡航する場合、乗り継ぎ地が発生しますので、乗り継ぎ地のルールも必ずご確認ください。

私はフランクフルト経由の飛行機を選択したため、フランクフルトに到着する48時間以内の検査結果が必要でした。

なお、アルゼンチンは陰性証明書の原本(=医師の直筆サイン入り)は必要としていません。

病院から送られてきた陰性証明のデータを、ご自身で印刷して持参すればOKです。

DDJJ(Declaraciones Juradas、オンライン宣誓供述)を提出する

渡航の48時間以内に、下記のリンクからオンラインで宣誓供述をする必要があります。http://ddjj.migraciones.gob.ar/app/

提出データはご自身で印刷し、入国時にイミグレーションで見せる必要があります。

アルゼンチン国内でCOVID-19をカバーする医療保険に加入する

入国前に、アルゼンチン国内でCOVID-19をカバーする保険に加入し、その英文証明書を入国時に提出する必要があります。

入国前に準備すべき手続きは、以上になります。

アルゼンチン入国時の手続き

入国審査

アルゼンチンに降り立ったら、まずは通常通りの入国審査を受けます。

乗る飛行機にもよりますが、今は入国者も少ないので10〜15分ほど並んで入国審査は終了しました。

入国時の手続きは通常とほぼ変わりなくほとんど会話を交わす必要もありませんが、上記のPCR検査陰性証明、DDJJ、保険を確認されますのでパスポートと一緒に渡すことをお忘れなく。

荷物受け取り→税関

入国審査が終わったら、そのまま荷物を受け取り税関に進みます。これも通常通りです。

PCR検査

税関を出たら、PCR検査を受けます。PCR検査を待っている間に、空港内に用意されているQRコードを読み込んで、ご自身の情報(名前、パスポートナンバー、アルゼンチンでの住所など)を入力・提出します。

ご自身の番がきたら、お一人2500ペソ(約3000円)を支払い、鼻に棒をさして検査します。

検査後は待合室に移動し、検査結果を待ちます。事前の情報だと30分ほどかかると言われていましたが、5分で結果が出ました。早すぎて不安になります。

陰性と書かれた証明書をもらったら、空港に外に出られますので、ご自身の滞在先に移動可能です。

なお、陽性がでればさらに再検査で4000ペソ(約5000円)を要します。

入国後7日間の自宅隔離

入国後、7日間は外に出ることができず、自宅またはご自身で手配されたホテルで隔離することになります。

7日後には、ご自身で手配したPCR検査を受ける必要があります。そこで陰性が出ると、晴れて自由の身となります。

私の場合、CentraLabという医療機関で検査をしました。

CentraLabは多くの日本人駐在員が住む地域(ベルグラーノ、パレルモ、レコレータ)にいくつか診療所がありますので、便利かと思います。

ホームページからメールまたは電話にて予約をし、当日はパスポートとお金をお持ちください。

現金クレジットカードどちらも可で、5月上旬時点では6500ペソ(約6500円)でした。

24時間以内に予約時に登録したメールアドレスに結果が届きます。

陰性の結果を受け取ったら、もう自由に外に出て大丈夫です♪

なお、入国から7日間の隔離、陰性の結果を受けるまで、政府や移民局などから連絡が来ることは一切ありませんでした

外国人非居住者に対して国境を封鎖し、飛行機を減便させ厳しく入国制限しているにもかかわらず、意外にも自宅にて快適に過ごすことのできる隔離期間でした。

おわりに

上記の内容は、あくまで筆者が3〜4月に対応したときの状況になります。

状況は日々変わっておりますので、参考程度にお読みいただき、最新の情報は大使館や旅行代理店にお問い合わせをいただきますよう、お願いいたします。

それでは、皆様がトラブルなく渡航できることを、お祈りしております♪

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