北米のナイアガラの滝、アフリカのヴィクトリアの滝と並んで世界三大瀑布と称される南米のイグアスの滝は、アルゼンチンとブラジルの国境に位置し、言わずと知れた南米の代表的な観光地の一つです!
かつてルーズベルト元米国大統領夫人がイグアスの滝を訪れた際、

My poor Niagara… (かわいそうな私のナイアガラ…)
と呟いたと言われるほど、世界三大瀑布の中でも圧倒的なスケールを誇ります。
筆者は2020年1月に1泊2日で訪れましたので、その時の様子を交えて行き方・過ごし方・楽しみ方をレポートさせていただきます!
⬇︎こちらもあわせてどうぞ!イグアスの滝は3位にランクインしています⬇︎
基本情報
イグアスの滝は、こちらにあります⬇︎
地図の通り、アルゼンチンとブラジルにまたがっており、イグアスの80%がアルゼンチン側に、20%がブラジル側に属しています。
国立公園内には全部で275本もの滝が連なり、毎秒6500トンの勢いで水が流れ落ちています。その中でも「悪魔の喉笛」と呼ばれる滝が最大落差82メートルを誇ります。
アルゼンチン側のイグアス国立公園、ブラジル側のイグアス国立公園は共にユネスコ世界遺産に認定されており、両者で全く異なる景色を楽しむことができるのですが、両国立公園は中で繋がっておらず、一旦国立公園を出て街に戻り、イミグレーションを通過し、国境を越える必要があります。(これが少々難易度が高いので、後で詳細を記載します。)
アクセス方法
イグアスの滝へのアクセスで、拠点となる街はアルゼンチン側はプエルト・イグアス(Puerto Iguazu)、ブラジル側はフォス・ド・イグアス(Foz do Iguaçu)となります。
また、プエルト・イグアス近郊にはイグアスの滝空港(Aeropuerto Internacional Cataratas del Iguazu)が、フォス・ド・イグアス近郊にはフォス・ド・イグアス空港があります。

上の図を見ていただくと、空港からイグアスの滝まで直接行ったほうが近いのでは?という気がします。
筆者もそれを考えたのですが、「イグアス国立公園内に荷物を預ける場所がない」という情報を目にし、直接行くことを諦め、一旦街のホテルに荷物を預けてからイグアスの滝に向かいました。
荷物が少ないので持ち歩ける!という方は、直接タクシーで向かうのが時間の節約になって良いかと思います。(空港から国立公園に向かうバスはありません)
※ちなみに、イグアス国立公園内は、滝しぶきでめちゃくちゃ濡れます。荷物も濡れてしまうので、ご注意ください。私はカメラがお亡くなりになりました。。。
おすすめの周り方
イグアス国立公園は広い上に、トレッキング・滝壺に突っ込むボートツアーなど、楽しみ方が盛り沢山のため、どんな時間配分で回ればいいかな?何日必要かな?どのルートが効率的かな?という疑問が湧き上がるかと思います。
そこで、ご参考までに、筆者が訪れた際の1泊2日の旅程を元に、お勧めルートをご紹介させていただきます!
1日目はアルゼンチン側イグアス国立公園を堪能
筆者はアルゼンチン在住のため、まずブエノスアイレスの空港→プエルト・イグアス空港に飛びました。
朝6時エセイサ空港発、朝8時プエルト・イグアス空港着のアルゼンチン航空を利用しました。
というのも、アルゼンチン航空は結構頻繁に遅延するので、念のため朝イチの便を選択しました。
(めっちゃ早起きで辛かったT_T そして今回は遅延しませんでした。)
朝8時に空港に着き、タクシーでホテルに移動し荷物を預け、タクシーでイグアス国立公園へ移動しました。

私の宿泊したホテルがプエルト・イグアスのバスターミナルから遠かったのでタクシーで移動しましたが、空港→プエルト・イグアス→イグアス国立公園はバスも走っています。交通費を抑えたい方はバスターミナル近くのホテルに泊まることをお勧めします!
ちなみにプエルト・イグアスのバスターミナルはこちら⬇︎
午前の部(”悪魔の喉笛”を間近で見る)
イグアス国立公園に入園したら、いざ観光スタートです!
私はまずいきなり、アルゼンチン側イグアス国立公園のハイライトである、”悪魔の喉笛”に向かいました!
アルゼンチン側の国立公園はかなり広いので、こちらの写真のように、トロッコに乗って移動することになります⬇︎

トロッコの運賃は無料です。
また、園内には3つの駅があり、Estacion Central(中央駅※入園口近くの駅)⇆Estacion Cataratas(カタラタス駅※遊歩道近くの駅)⇆Estacion Garganta del Diablo(悪魔の喉笛駅)を往復しています。
悪魔の喉笛駅についたら、川の上に作られた道を少し歩き⬇︎

足下にはワニがいます、、、⬇︎

”悪魔の喉笛”の展望台に到着⬇︎
流れ落ちる水の量が半端ではなく、落差は82メートルらしいのですが滝壺はもう水しぶきで見えません。
展望台にまで水(というかミスト?)が飛んできて、目を開けるのさえ困難です、、。

ちなみにこの展望台でカメラを出して撮影していたら、水没して動かなくなりました。カメラやスマホはジップロックや防水ケースに入れることを強くお勧めします!一緒に行った友達のGoProが大活躍してました、、。
写真や動画では全く伝わらない、ものすごいスケールでした!
写真映えしないのが残念なのですが、一番イグアスの凄さを感じられるスポットです。
ランチタイム(地元料理のビュッフェを堪能!)
悪魔の喉笛を一通り堪能したら、ちょうどお昼時になります。
公園内にはいくつかレストランやカフェがあるのですが、おすすめは地元料理の楽しめるビュッフェです!
悪魔の喉笛からは少し遠く、Estacion Cataratas(カタラタス駅)の近くになりますので、またトロッコに乗って一駅移動します。

やはりアルゼンチンなのでお肉がめちゃくちゃ美味しい。いろんな部位を、目の前で切ってサーブしてくれます。また、ブラジルにも近いので、ブラジル料理(フェイジョアーダなど)も楽しめます。
Fortin Cataratas
午後の部その1(ボートで滝壺に突っ込むツアーに参加)
ランチを食べたら、”ボートで滝壺に突っ込むツアー”に参加します!
イグアスを訪れた人のほとんどが参加するアクティビティです。
このツアー、園内の複数箇所に受付所があり、当日申し込むことができます。かなり人気のため、我々は入園後すぐに見つけた受付で、午後のツアーを予約しました。
時間になったら集合場所(先ほど紹介したレストランのすぐそばにありました)に集まり、いざ出発です!
トラックの荷台に乗ってボート乗り場まで移動し⬇︎

ボートに乗船し、滝壺に向かいます⬇︎
滝壺に突っ込む瞬間がこちら。みんなのテンションMAX⬇︎
普通にシャワー浴びてるレベルで濡れます。レインコートを着ている方もちらほらいらっしゃいましたが、絶対に意味ないと思います。
このツアーに参加する場合は、水着プラス濡れても良い薄手の服を着て、タオルを持参することをお勧めします!そして、園内は暖かいので、その後散策している間に自然と乾きます。
なお、乗船時に防水バッグを貸してくれるので、ご自身の鞄や貴重品は、防水バッグに入れて足元に置くことになります。
濡れるのが嫌でない方は、絶対に参加していただきたいアクティビティです!
私は時間の都合上アルゼンチン側で参加しましたが、ブラジル側の国立公園でも同様のツアーが開催されています。
午後の部その2(遊歩道を散策)
ツアーが終了したら、そのまま遊歩道の散策に繰り出します。
遊歩道はツアー集合場所の近く、駅で言うとEstacion Cataratas駅の近くから始まります。
ジャングルの中できれいに整備された遊歩道を歩いたら(セミ?がすごい鳴いてる)⬇︎
滝の見える展望台がたくさん用意されています⬇︎

まぼろしの夜の部(フルムーンウォークツアー)
閉園時間まで遊歩道を楽しんだら帰路に着く、、のですが、実は我々にはもう一つイベントが残されていました。
それは、
満月の夜に開催される、月明かりに照らされたイグアスの滝を見る”フルムーンウォークツアー”
です!
ネーミングだけですでにそそられますよね。毎月満月の日を含め前後2日(計5日)開催されています。
我々は数ヶ月前から満月カレンダーをチェックし、満を辞して満月当日にイグアスに向かったわけですが、曇りのため月が見えず、開催されませんでした(笑)
※ちなみに開催されない場合は返金されます。
開催日の確認及び予約は以下のリンクからできます。ご興味のある方はぜひ⬇︎

というわけで、1日目はこれにて終了です。おやすみなさい。
2日目は国境を越えてブラジル側イグアス国立公園へ
おはようございます。
2日目は、朝からアルゼンチンを出国し、陸路でブラジルに入国します。
ホテルの美味しい朝ごはんをのんびり食べて、9時〜10時ごろにホテルを出発します。
ブラジル側国立公園までの直通バスも、先にご紹介したバスターミナルから発車します。
バスは毎時30分に出発し、当日乗り場にて購入可能です。国境を越えるため、必ずパスポートを持参してください。
国境には税関とイミグレーションがあり、全員一旦バスを下車します。簡単な荷物チェックを受け、パスポートにハンコを押されてブラジルに入国します。
ガイドブックには、「イミグレーションを通過する間バスは待ってくれないので次のバス(1時間後)に乗る必要がある」と書かれていたのですが、実際にはなぜかバスは全員が手続きを終えるまで待ってくれていました。ですので想定より早く、出発から1時間強でブラジル側イグアスの滝の入園ゲートに到着しました。
ビューポイントへ直行!
入園したら、すぐに園内周遊バスに乗り込んで、最大のビューポイントを目指します!
※アルゼンチン側はトロッコで移動しましたが、ブラジル側はバスで移動することになります。こちらも無料です。
3つ目のバス停であるParada Trilha das Cataratasで下車し、遊歩道を歩きます。
対岸にたくさん連なる滝を見ながら遊歩道を進むと⬇︎

ついに最大のビューポイントに到着!絶景、、、⬇︎

人混みをかき分け遊歩道の先っぽまで行くと、一番奥には悪魔の喉笛が見えます⬇︎

個人的に、滝との距離はアルゼンチン側の方が近く、迫力がありましたが、全体を見渡すことができて写真映えするのはブラジル側だと感じました。

迫力のアルゼンチン、絶景のブラジル!!!!
ブラジル側での目標が達成されたので、少し早いですが帰路に着きます。
往路と同様、国立公園からプエルト・イグアスへの直通バスに乗り込み、国境を越えます。
なお、悲しきサラリーマンである我々は、週末弾丸旅行でイグアスを訪れており、夜9時半の便でブエノスアイレスに戻る必要がありました。
ですので、早々にブラジルを後にしたのですが、もし余裕があれば空からイグアスを楽しむヘリコプターツアーに参加したり、公園入り口近くにある鳥の動物園に行ったり、あるいは世界第2位の大きさを誇るイタイプダムを見に行ったりしても良いかもしれません!
まとめ
一口に”イグアスの滝”と言っても、アルゼンチン側とブラジル側でも見られる景色が全く異なることが、お分かりいただけたかと思います。
そして、せっかく遠路遥々南米にお越しいただいたからには、2日かけて両サイドからの景色をお楽しみいただきたいです!
お読みいただき、どうもありがとうございました♪
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