【51単位の移行に成功!】Transfer Credit 手続きをご紹介

こんにちは。UoPeople日本人学生のみなみです。

この度、日本の大学で取得した単位をUoPeopleの単位として移行する、Transfer Creditを行いました。

UoPeopleで社会人学生として学ばれている皆様の中には、既に日本で学位を取得され、二度目の大学入学をされた、いわゆるセカンドバチェラーの方も多いかと思いますので、私の経験が参考になれば幸いです。

そもそも単位移行とは?

UoPeopleは、大学をはじめとした高等教育機関で取得した単位を、UoPeopleの卒業単位として認める制度を導入しています。

単位移行には上限数があり、Associate Degree は45単位、Bachelor Degreeは90単位までとなっている点、ご注意ください。

もちろん、日本の大学や専門学校で取得した単位も、UoPeopleの卒業単位としてカウントすることが可能です。

なお、本記事では日本の大学で取得した単位を移行するやり方についてのみ解説しますが、それ以外にもオンライン学習サービス(CourseraやSophiaなど)で認定された単位を移行することも可能です。

そちらについてはUoPeopleの先輩である犬野さんのブログがとても参考になりますので、よろしければご覧ください。

単位移行の方法

何となく面倒臭くてずっと手をつけていなかったのですが、年末にふと思い立って申請してみたところ、なんと3日間で完了しました!

①日本の大学の成績証明書(英語版)を準備する。

大卒の方は、UoPeople入学時に入学資格を示す書類として大学の卒業証明書と成績証明書を既に取得・提出していらっしゃるかと思いますが、もしまだの方がいらっしゃったらまずはこちらをご準備ください。

②NACESまたはAICEに加盟している評価機関に成績証明書を提出する。

アメリカ国外の大学を卒業している場合は、UoPeopleではない外部の評価機関に自分の成績証明書を送り、成績を評価してもらう必要があります。

NACESまたはAICEというの団体に加盟している評価機関(リンク先で加盟機関一覧が見られます)に依頼しなければなりませんので、ご注意ください。

それぞれの評価機関によって手続き方法や金額はまちまちですが、どこに頼んでも評価内容自体に差はないようです。

ご参考までに、筆者はAICEに加盟しているUcredoに依頼しました。

筆者が申請した時点で費用が1番安く(180ドル)、手続きは全てオンラインで完結し、しかも1日で審査結果が帰ってきましたので、おすすめです!

筆者
筆者

ちなみにUcredoがいいよと犬野さんに教えていただきました。。。大感謝です。。。

機関によっては、300ドルほど要したり、成績証明書の原本を機関に郵送したりするケースもあるようですので、依頼前には各機関のHPをよくご確認ください。

Ucredoへの申請では、以下の2つのデータを申請フォームにアップロードすればOKです。

・パスポート(写真のページ)のスキャンデータ

・成績証明書(英文)のスキャンデータ

10分もあれば、申請完了です。もっと早くやっておけばよかった、と思うくらい簡単に終わりました。

③評価機関から返って来たCourse Evaluation ReportをUoPeopleに提出する。

申請時期や評価機関にもよるかと思いますが、筆者の場合、Ucredoから24時間ほどでCourse Evaluation Reportがメールで送られて来ました。

UoPeopleへの提出は、Student Portalから行います。

Portalのメニューから「Admissions」→「Transfer Credit」と進み、成績証明書のスキャンデータと評価機関から受け取ったCourse Evaluation Report (PDFデータ)を提出します。

申請自体には費用はかかりません。

④単位移行が認められた科目を確認し、1科目につき17ドル支払う。

こちらも時期によるかと思いますが、筆者の場合提出から24時間ほどで審査完了のメールがとどきました。

連絡を受けたら、再びPortalのメニューから「Admissions」→「Transfer Credit」と進み、単位移行を希望する科目にチェックをつけ、支払いに進みます。

単位数ではなく、科目数×17ドルとなりますので、ご注意ください。

なお、この時点ではどの科目が何の単位として認定されているのか確認することはできません。

⑤支払いが終わった翌日には、Moodle上で単位数が反映される。【手続き終了!】

支払い後、少し時間をおいてPortalのメニューから「Academic Achievements」→「Degree Audit Report」を見ていただくと、単位移行がきっちり反映されています。

ここで初めて、どの分野の単位として認められているのかを確認することができるようになります。

実際に単位移行をしてみて気づいた点・ご留意いただきたい点

①意外となんでも認められるので安心して申請してください。

私は現在コンピューターサイエンスの学位取得を目指すコースに在籍していますが、日本の大学の専攻は法学・政治学でした。

全然分野も違うし、そもそも文系だし、1単位も認められなかったらどうしよう><と不安だったのですが、実際蓋を開けてみたら51単位も移行が認められており、コンピューターサイエンスの専門科目以外はほとんど単位移行で賄えました。

▼移行が認められた科目は以下の通り

日本語の科目名英語の科目名何に移行されたか
比較政治学Comparative PoliticsElectives
知的財産法Intellectual Property LawElectives
労働法Labor LawElectives
スペイン語会話Spoken Spanish IIAElectives
国政政治学International PoliticsElectives
政治学入門Principles of Political ScienceElectives
憲法Constitutional LawElectives
刑法2Criminal Law IIElectives
民法1Civil Law IElectives
国際法2International Law IIDifferent Disciplinary Elective
政治過程論Political ProcessSocial & Behavioral Sciences
社会経済学Social Economics ISocial & Behavioral Sciences
日本法制史Japanese Legal HistoryHumanities
日本史1AJapanese History IAHumanities
地球科学概論Introduction to Earth Science – DynamicsNatural Sciences & Technology

要するに、全ての単位が選択科目の単位として認められたということになります。

ところで、UoPeopleのコンピューターサイエンスのBachelor Degreeの卒業要件は、以下のようになっています。

必修科目 ※CSの専門科目&英語・数学科目63単位
選択科目 ※日本でいう一般教養科目(?)57単位
(Electives)(33単位)
Different Disciplinary Elective)(3単位)
Social & Behavioral Sciences)(6単位)
Humanities)(6単位)
Natural Sciences & Technology)(3単位)
(Civilization Studies, Culture and Belief)(3単位)
(Values and Ethical Reasoning)(3単位)

必修科目63単位と、日本の大学でいう一般教養のような位置づけの選択科目57単位で、合計120単位を取得すれば卒業となります。

選択科目は何でもいいから57単位取るのではなく、分野ごとに取得しなければならない単位数が決まっています。

私の場合、”Civilization Studies, Culture and Belief”と”Values and Ethical Reasoning”に該当する科目を日本の大学で履修していなかったため、その2つ(合計6単位)については単位移行ができなかったのですが、それらを除く51単位全ての選択科目分について、単位移行することが認められました!

②移行する科目を自分で選ぶことはできず、成績表に記載の順番で機械的に移行されます。

日本の大学で取得した120単位の中からどうやって移行する単位が選ばれるのかな?と思っていましたが、自分の結果を見る限り、成績証明書に記載されている順番に、上から機械的に移行されています。

成績が良い科目から優先的に移行されるとか、そういった選別はなさそうです。

③UoPeopleにない科目(法律系や日本史、第2外国語など)も移行できます。

UoPeopleで開講されている科目に近いもの(例えば西洋美術とか)しか移行できないのかな?という不安もありましたが、そんなことはなさそうで、私の結果に限っては全ての単位が移行対象だったような気がします。

結果的に日本の大学で取得した120単位中51単位しか移行できていないのですが、それは選択科目の上限数があるためにそれ以上移行できなかっただけで、成績表の上から順番に全て認められているので、大学で開講されている科目は余程のことがなければ認められる傾向にあるのかな?と感じました。(あくまで個人の感触です。違っていたらすみません。。。)

④60点以上の科目が移行できるみたい(?)です。

UoPeopleのTransfer Creditに関する説明では、73点(グレードで言うところのC)以上のみ移行できると書かれているのですが、私は60点の科目も移行できていました。

これは完全に私の仮説なので間違えている可能性もあるのですが、この原因は、そもそもUoPeopleでは73点が単位付与の基準値となっている一方で、日本の大学は60点以上が”可”となり単位が付与されることにあるのではないかと感じました。

実際に、Ucredoに作成いただいたCourse Evaluation Reportを見ても、日本の”可”に該当する点数の科目は「US Grade: C」と書かれていました。

⑤成績証明書に記されている単位数から変わりません。

例えば、日本の成績証明書には民法の単位数は4、日本史の単位数は2と書かれているのですが、Transferの際もきちんと民法=4 credits、日本史=2 credits となっており、単位数が変更されることはないようです。

これも大学や科目により違う可能性もあり、一概には言えませんが、UcredoのCourse Evaluation Reportを見る限り、評価機関によって勝手に単位数が置き換えられることはなさそうです。

⑥単位移行した科目の成績は、CGPA/GPAに反映されません。

単位移行した科目についてはCGPA/GPAの計算対象外になりますので、いくら日本の大学で悲しい成績を収めていても、GPAに影響を与えません!

また、Portal上で自分の成績表を見ても、単位移行した科目については「TC」と書かれるだけで、点数は一切出て来ません。ご安心ください。

おわりに

以上、簡単に自身の体験談を記録いたしましたが、あくまで2021年12月時点の情報になりますので、最新の情報は必ずスチューデントサービスに確認をお願いいたします。

単位移行をうまく活用することで、本当に勉強したいコンピューターサイエンスの授業に集中することができるようになり、とても嬉しいです♪

(一般教養が2つ残ってしまっていますが、それは余裕のある時にチマチマ取っていきます。。。)

ご不明な点がありましたら、わかる範囲で回答させていただきますので遠慮なくご連絡ください!

▼私の受講記録

受講ターム科目名
2020/2021 Term 5【ENGL0101】English Composition 1
2021/2022 Term 1【UNIV1001】Online Education Strategies
2021/2022 Term 1【CS1101】Programming Fundamentals
2021/2022 Term 2【MATH1280】Introduction to Statistics
2021/2022 Term 2【CS1102】Programming 1
2021/2022 Term 3【CS1103】
Programming 2
2021/2022 Term 3【CS 2203】Database 1
2021/2022 Term 3【CS1201】College Algebra

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